冷静さからの逃避

自分は長らく音楽、それもハードで激しいものが好きだったのだけど、ここに来てそれが一気に醒めつつある。

気づいたのだ。自分はそういう音楽を、冷静さから目を背ける道具にしてたのだと。

同時に、いかに思春期以降の僕が、狂気に身を預けてきたか、そしてそれゆえに、格好悪いこと極まりないままで来たか、今更ながらに思い知らされる。

わりと愕然としてる。

さて、これからはどうしようか。いっそ基地外のまま人生を貫徹すべく、そうした音楽にのめりこむことを続けるか、それとも、少なくとも一歩引くか。

一歩引くということは、これまでのかなり長い期間を、虚無と認めるに等しくなる。それは、とても辛く、怖いことだ。基地外のままでいるならば、そんなこれまでも依然意味と持たせ続けられることだろう。

僕は、勇気をもって、一歩引く道を選ぼうと思う。例え、裸一貫の自分がむき出しになったとしても。

今からでも、人生を立て直そう。